Everyday Life
CONCEPT
街で暮らす人々の日常を、温かみのある筆致で描き出す長場雄が手がける、初のVR作品。
「ゆりかもめ」やオフィスや商業施設の建物に囲まれた花の広場には
個性あふれる人物たちが描かれた巨大なBOXが置かれている。
そしてその風景をスマートフォン越しに眺めると、そこにはもう一つ別の世界が立ち現われてくる。
鑑賞者は長場雄の描き出すパラレルワールドに知らず知らずのうちに迷い込んでいくのだ。
リアルな世界とVRの世界を行き来するこの作品を、果たしてどのように味わうのか。
その答えは鑑賞者それぞれの心の中にある。
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僕は街を歩いてるとふと目に入る人物にとても惹かれる事がある。
彼らはどのような経緯でその場所にいてそのような格好をしてそのような表情をしているのか
一瞬の出来事なので僕は見たこと以上のことを知らない。
僕は彼らを描くことで自分の世界に引き込み、僕の世界の住人になってもらう。
僕の世界でも彼らは生活をしている。
天気もいい日もあれば悪い日も、気分が落ち込んだり上がったり毎日何かしらの出来事がある。
そんな僕の描く世界をVRを通して楽しんでもらえたら嬉しいです。
長場 雄
開催期間:2023年9月15日(金)~24日(日)
PROFILE
1976年東京生まれ。美術大学を卒業後、アパレル会社の勤務を経て、作家活動を本格的に開始。2014年に現在のスタイルとなる白黒のラインのみで構成された作品を発表。
雑誌『POPEYE』の表紙に起用されたことをきっかけに、その作風が世に知られ、次々に国内外の名だたるブランドとコラボレーションを発表。国内外で注目を集め続けている。
CONCEPT 『循環』をテーマとした野外での展覧会です。キュレーターのYoshida yamar(吉田山)と建築家のコレクティブである“GROUP”、そしてコラボレーターの奥多摩美術研究所が展覧会のための舞台を設計。新進の現代アート作家たちが無機物・有機物を用いて、それぞれの表現手法で“Biotope Circles”(生きるものたちの息づかいが聴こえる場所)を多角的に作り上げていきます。
展覧会舞台の中核を成すのは、海を臨む臨海副都心の風景の象徴であり現代人の営みを支える「コンテナ」。さまざまな海を越えてきたコンテナを循環の象徴とし、表現の舞台として設置することで、物流を代表とした経済の営みと生物の営みをアートで結びつけるこれまでにない取り組みを展開します。
協力:神奈川大学須崎・印牧研究室
全ての点で自然を念頭におくこと。土地の精霊に相談せよ。
-アレクサンダー・ポープ
コンテナの中に詰められた土はこの埋立地から採集した土で、まばらに生える草本は元から土中に存在していた無数の種子がポリカーボネート製の窓から差し込んだ太陽光などによって発根・発芽したものだ。水分は吸水と蒸散を通して空気や茎や土の間を移動しコンテナの中を循環している。
もしこの作品を購入したなら大型コンテナ船に積載し、世界のどこかのフリーポートに輸送、保管してほしいと思っている。intermodal gardenは物流の中に存在し埋立用残土から生命を育む。
人造のシステムを天然自然とし、年を経るごとに、あるいは四季折々に姿形を変える、移動し続ける庭を作る。
タイヤトラッカーとは、達成“Fulfillment”途上にあるタイヤの情報を集める収集型プロジェクトである。“Fulfillment”とは物流用語で主には、商品の受注から決済に至るまでの業務全般に関することを意味し、直接的には“充実”と訳される。
このプロジェクトでは達成“Fulfillment”をテーマとし、畑の隅、駐車場、住宅の敷地内、庭に転がっているような自動車から外されたタイヤに注目。本作は、そのようなタイヤの情報を求めるインフォメーションセンターと、集められたタイヤの3D映像作品を組み合わせた複合型のインスタレーション作品となっている。
物流は常に達成“Fulfillment”を目指し、共にあるが、その達成“Fulfillment”側からは、達成“Fulfillment”の状態を把握することはない。こういった一方通行なコミュニケーションの中で達成“Fulfillment”へ向かおうとする道程をこの作品は指し示している。タイヤトラッカーは、物流するタイヤが、その存在をもって示す奥ゆかしい予感を意識し、達成“Fulfillment”がほんとうにあるのかを確かめるために、記し、伝えていく。
かつて、ひとびとはラリー・ショウ「Raree show」と呼ばれる箱によって、日本では「覗き機関(のぞきからくり)」と呼ばれている物にある「のぞきあな」を覗いて、ここではない別の世界を想像していた。それは箱の中に開けられた小さな穴を覗いて、大きな世界を想像していたという。時を経て、いつしか小さく光る箱の虜になった我々は、それを通して世界の日常を知ることができるようになる。他人の経験は自身の経験となり、既視感との戦いが始まった我々は、ついに視覚のユートピアを脳内に発見した。世界を旅した現代の箱としてのコンテナから、今改めて世界を耳で覗くことを促す機関であるラリー・ショウを制作する。
作品説明:ものが動くという事は、つまりそのものを宿主にしている何億もの虫や微生物たちの大移動を同時に意味する。物流の拠点である港ではそういった船やコンテナや、そして人間までもを媒介にして、密かにさまざまな生き物たちが交流をしているのだ。近代以降、人類の移動の象徴であるものの⼀つ、車。その車を人間以上に開く事によって車を超えた機能を顕在化させる、というのが本作品の試みである。
参加アーティスト(五十音順) 赤池奈津希、赤石隆明、赤羽史亮、加茂昂、櫻井崇史、佐塚真啓、下山健太郎、永畑智大、古屋崇久、松尾勘太、三熊 將嗣、村山悟郎、山本篤、和田昌宏
開催期間:2023年9月15日(金)~24日(日)
PROFILE
Art Amplifier(アート・アンプリファイア) 屋外での遊歩での経験を基に、環境の延長としての仮設空間や概念を構想する。アウトプット としてアートスペース立ち上げや作品制作、展覧会のキュレーション、ディレクション、 コンサルティング活動をおこなう。近年の主なプロジェクトとしては、 The eyes of the wind/風の目たち(obscura,2022)、 MALOU A-F(Block House,2022)など。 2023 Atami Art Residenceディレクター 2022 シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)アーティストフェロー
PROFILE
井上岳、大村高広、 齋藤直紀、棗田久美子、aによる建築コレクティブ。 主な活動:設計・施工「新宿ホワイトハウスの庭」(東京都、2021)、 設計・運営「海老名芸術高速」(神奈川県,2021)、企画・編集「ノーツ 第一号 庭」(NOTESEDITION,2021)、グループ展「浴室の手入れ」(PROJECT ATAMI,2022)、 個展「手入れ/Repair」(WHITEHOUSE,2021)、会場構成EASTEAST_TOKYO(2023)など。
PROFILE
「美術」と社会とどのように関わっていけるのかを模索していくために2018年、奥多摩美術研究所という会社をつくった。この会社の事業内容は7つ。① 美術の研究発表② 展覧会の企画設営③ 作家の紹介支援④ 作品の発表販売⑤ 商品の企画販売⑥ 物の図化資料化⑦ 展示造形物の作製。企画の内容や規模によって仲間を集め、実現させていく。仲間は大体それぞれが作家として活動している。みんなの持てる力を結集させ「美術」を面白くしていきたい。
PROFILE
アーティスト、エキシビジョンメーカー、他副業多数。参加するプロジェクトにUrban Research Group、SCAN THE WORLD、インストールメンツがある。
主な個展に『アイオーン』(BIYONG POINT, 2020)、主な企画に『working/editing 制作と編集』(アキバタマビ21,2020)がある。
PROFILE
1992年埼玉県生まれ。
都市・郊外を横断的に整備するインフラストラクチャーや、それらに付属する風景の奥行きに注目し、主に3DCGアニメーションの手法を用いて作品制作をおこなっている。
近年では、埋立地で日々繰り広げられている物流のダイナミズムと都市における庭の出現に注目し、新たな空間表現を展開している。
PROFILE
1993年生まれ。マルチチャンネル音響をもちいた屋内外のサウンドインスタレーションや舞台公演、自身の声の多重録音を特徴とした作品制作を行う。
これまでの展示にNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、山口情報芸術センター[YCAM]、東京芸術劇場、愛知県芸術劇場、長野県立美術館、国際音響学会、羽田空港など。
PROFILE
1984年東京生まれ。代表作《サンルーム》において、身近な存在であった皇居から採取された植物、魚、バクテリアなどを別々の水槽に分離させ、ホースで繋ぎ、水を循環させることで、自動の生態系をつくり出した。このシステムはアップデートを重ねることによって人類絶滅後も永続可能な生物の営みを維持している。
主な個展:「久地良」(デカメロン歌舞伎町,2022)、「Nipponia nippon」(SYP gallery,2022)、「ベベ」(WHITEHOUSE,2021)
CONCEPT コンテナに囲まれた特別なアート空間で、エアダンス(鉄棒ダンス)で世界を魅了するパフォーマーが一夜限りのスペシャルステージを開催。世界中でショーをおこなってきた上西隆史が、所属ユニット「AIRFOOTWORKS」のメンバーと共に、観客を幻想的な世界へと誘います。光と音、そして映像演出が組み合わさることでその表現が拡張し、未来の芸術表現を体感できる傑作として観客を魅了します。
協力:(株)テレビ朝日クリエイト、(株) 共立、(株)テレビ朝日サービス、(株)ロッコウ・プロモーション
開催期間:2023年9月23日(土)19:00から
PROFILE
東京大学大学院在学中にダンスパフォーマンスグループ「WORLD ORDER」に振付師兼パフォーマーとして加入。スーツを身にまとった息の合ったダンスが世界的に話題となった。2018年に独立後、世界初のエアダンス(鉄棒ダンス)ユニット「AIRFOOTWORKS」を結成。その空中を歩いているかのような奇抜で斬新なダンスは数々のメディアに取り上げられている。
CONCEPT 「東京国際プロジェクションマッピングアワード」は若手クリエイター人材の発掘・育成と、空映像技術の高度化と普及を目的に立ち上げられた日本最大級のプロジェクションマッピングのコンテストで今年で8回目を迎えます。昨年度アワードの優秀作品の初上映に加え、9月23日にはアートフェスティバルとのコラボレーションで選別された作品の数々を特別に上映いたします。東京ビッグサイトを舞台に鮮やかな映像作品が次々に投影され祝祭感を演出します。
開催期間:2022年9月15日(金)、16日(土)、23日(土)
CONCEPT 日本のサブカルチャーやミュージックシーンで活躍中のイラストレーター「がーこ」さんが、「臨海副都心エリアを巡る過去、現在、未来」をテーマに全長25メートルにもおよぶ壁画作品を制作。 2023年時点建設中のテレビ朝日・商業施設の仮囲いアートワークとして展示します。
開催期間:2023年9月15日(金)~24日(日)
テレビ朝日施設建設予定地
PROFILE
MV制作を中心に、アルバムジャケットやキャラクターデザインなど幅広く制作。 代表作に DUSTCELL『Caffeine』MV 、獅子志司『バランサー』MV、理芽『チクタクボーイ』 MVなど。
CONCEPT 個々にはキャラ立つはずのキャラクターがアブストラクト化した表面模様になり、再び公衆トイレ前の壁画を彩るアートワーク。
人は常に具体的なものと抽象的なものの混ざり合う世界に存在しています。具体性を帯びたものと抽象性の高いもの、それぞれを改めて意識することで見えてくる物事の本質とは?
※キャラクターデータ:メタバースアイドル「めたしっぷ」
開催期間:2023年9月15日(金)~24日(日)
テレビ朝日施設建設予定地